2010年09月19日

市民フォーラム「精神科医から見たホームレス問題」のご案内

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笹島診療所・市民フォーラム2010

精神科医からみたホームレス問題
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【と き】2010年9月19日(日)13:30〜16:30(開場13:15)
【ところ】中部大学名古屋キャンパス(三浦記念会館)6階大ホール
     JR・地下鉄鶴舞駅より徒歩5分
    (下階は中部大学技術医療専門学校)
     http://www.chubu-jr.ac.jp/gaiyou/index-m2.html
【参加費】無料(どなたでもご参加いただけます)
【主 催】笹島診療所

【プログラム】
○講演「精神、知的障がいと路上生活化〜現状と支援のあり方について」
 講師:森川すいめい氏(国立病院機構久里浜アルコール症センター)
○笹島診療所の活動紹介

【講師紹介:森川すいめい氏】
精神科医兼鍼灸師。独立行政法人国立病院機構・久里浜アルコール症センターに
勤務し依存症患者等と向き合いつつ、埼玉の病院で緩和医療を行う。2003年にホ
ームレスを支援するNGO 「TENOHASI(てのはし)」を立ち上げ、08年NPO
法人化し代表として東京・池袋で炊き出 しや医療相談などを行う。09年世界の医
療団東京プロジェクト代表就任。他にアジアやアフリカを中心に約40カ国バック
パッカーをしてまわる。


【講師から皆さんへ】
池袋での2008年、2009年に行いました、路上生活者の精神および知的障がいにつ
いての調査結果をご報告するとともに、その結果から見えてきた現状や支援案に
ついてご紹介致します。
約20年間路上生活をなさっていたあるご高齢の方がいらっしゃいましたが、その
方はずっと生活保護を勧めても断っていました。「集団生活が苦手だ、俺は神経
質だからしょうがない。」と何年も仰っていたのです。しかし、身体はどんどん
弱っていきました。あるとき、精神科医の診断によって「知的障がいのうちの聴
覚過敏という特性」があることがわかりました。障がいゆえに、個室でないと絶
対に眠ることができないという特性でした。個室保護となる支援をしますという
一言と精神科医の診断書によって、70代のその方は生活保護を受ける決心をなさ
いました。
ある精神疾患を抱えた元路上生活の若い方が、「路上生活というレッテルに精神
障がい者というレッテルを貼られた」と怒っていた支援者の声を聞き黙っていま
した。「精神障がい者はレッテルなのですか?」と仰っていました。
大事なことは、すべて時代や状況に依存した状態であって、レッテルではないと
いうことです。必要な支援を受け、平等に生きられることを目指さなければなり
ません。

posted by ともに生きる社会を at 23:30| Comment(0) | ホームレス・野宿 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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